診療案内MEDICAL
経鼻内視鏡検査
当院では、ハイビジョン経鼻内視鏡『EVIS EXERA Ⅲ』で検査を行っております。口・鼻のどちらからも挿入可能な細径のスコープ(先端径5.4mm GIF-H190N)により苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。これまでに口からの内視鏡で苦労された方は苦痛の少ない鼻からの内視鏡をお勧めします。
※上部内視鏡検査(胃カメラ検査)は完全予約制です。
内視鏡検査の流れ
1.検査前日から
当日朝の注意事項
- 検査前日の食事
- 夕食は午後7時までに消化の良いもので済ませてください。
- 検査前日の水分
- 特に制限はありませんがアルコール類はとらないでください。
- 検査前日の薬
- 夕方の薬、眼前の薬のある方は、指示のない限り服用しても構いません。
- 検査当日
- 食事はとらないでください。
- 検査当日の朝の薬
- 普段飲んでいる薬のある方は医師にご相談ください。
- ・取り外しのできる義歯、差し歯は、はずしていただきます。
- ・当日はネクタイ、和服、腹巻、ガードル等、首やお腹を締め付ける服装はさけてください。
2.内視鏡検査の手順
- 1. 胃の中を細かく観察できるように、粘液を除去するシロップを飲んでいただきます。
- 2. 検査が楽に受けられるように鼻と喉の麻酔をします。
- ・まず鼻の通りを良くする薬を両鼻にスプレーします。その後局所麻酔のゼリーを両鼻に入れ麻酔をします。
- ・喉の麻酔は局所麻酔のゼリーを喉に入れ、ゆっくりと飲んでいただきます。
- ・最後に内視鏡の挿入方向を見るために鼻の6~7cm奥までチューブを挿入します。
- 3. 検査開始の少し前に胃の動きを和らげ、胃の中の観察をしやすくするために肩に筋肉注射をすることがあります。
3.検査
- ・肩と首の力を抜き、リラックスした状態で検査を始めます。
- ・径の細い内視鏡を使用していますので、無理に飲もうとする必要はありません。
- ・検査中はゆっくり静かに腹式呼吸をすると楽に受けられます。
- ・当院では検査中、ご自分の胃の中の様子をモニタでご覧いただく事ができます。
- ・検査は5~10分程度で終わります。
検査中、必要に応じ食道や胃の細胞を採取することがあります。
また病変の観察をしやすくするために青い色素を胃の粘膜にかけることがあります。
4.検査終了後
- ・検査が終了してもしばらくは、鼻と喉の麻酔の効き目が残っています。
- ・検査直後はうがいはせず、口はゆすぐ程度にしてください。
- ・検査後1時間程度してからお水を飲み、むせないようでしたら消化の良い食事をとってください。
まだ胃カメラは苦しい検査だと思っていらっしゃいませんか?
当院では鼻から挿入可能な先端外径5.4mmの細径カメラにより苦痛の少ない内視鏡検査を行っております。
食道ガン、胃ガンの早期発見には定期的な検査を受けていただく事が大切です。
当院の内視鏡及び器具は、すべての症例で日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿った洗浄・消毒をおこなったものを使用しています。
NBI検査
近年増え続けている、ガン
近年、わが国において、がんにかかる患者様の数がますます増えてきています。
その一方で、内視鏡や外科治療、化学療法、放射線治療法といった医療技術の進歩によって、ガンは早期に処置すれば治る可能性のある病気になってきています。
そもそも、ガンってどんな病気?
ガン細胞とは、細胞の中のDNAが傷つけられることで発生する、異常な細胞のことです。
ガン細胞は血管から栄養を奪って増殖を繰り返し、毒素を出しながら大きくなり、ガン組織となって臓器の働きを妨げます。そして、進行すればするほど、生命がおびやかされることに・・・。しかし逆に言えば、がんを見つけるのが早ければ早いほど、治る可能性も高いということです。
ガンの早期発見のために
ガンが早く見つかれば、大きな手術をせずに内視鏡で取り除ける可能性が高くなります。
しかし、初期のガンは自覚症状がほとんどありません。早期発見のためには、自覚症状がない段階でも定期的に検診を受けることが重要です。
NBIって何?
NBIとはNarrow Band Imaging(狭帯域光観察)の省略をいい、特殊な光を使って粘膜表面を観察する、内視鏡の新しい技術です。
がんの早期発見につながる技術として、世界中の医療現場での貢献が期待されています。
ガンの早期発見につながる新しい内視鏡技術NBI
なぜNBIは早期発見につながりやすいの?
ガン細胞は血管から栄養を補給して増殖するため、ガンの始まりには近くに小さな血管が集まりやすくなります。
NBIは、こうした特微に強く反応する特殊な青い光を照らして観察を行う技術です。
つまり、特殊な光の力で初期がんの特徴的な変化をわかりやすく照らし出すから、通常の光での観察より早期発見につながりやすいといわれているのです。
NBIって大変な検査なの?
NBIを用いる検査は、内視鏡の画像をボタン一つでNBIに切り替えるだけなので、受け方は通常の内視鏡検査とまったく同じです。また、対象の部位も「食道」「胃」「十二指腸」「大腸」「気管支」など、幅広い領域でNBIを使うことができます。
皆さんの健康のために、早期発見につながるNBI検査を受けられることをお薦めいたします。